こんにちは。エンジニアの山下です。
今回は Einstein Copilot のユースケースの一例として、Einstein Copilot を使って商談案件のリスクの評価を行う方法について書きたいと思います。
商談案件の状況の追跡は Salesforce をはじめとする CRM プラットフォームが取り組む大きな課題の1つです。商談案件を管理する立場にある人、特に複数の案件を管理する立場にある人には、案件の状況を手早く確認し、かつ介入が必要かどうかを正確に判断できるような手段が欲しいという強いニーズがあります。
実はこのニーズには Eisntein Copilot がピタリと嵌まります。抽象的な状況の要約は LLM が最も得意とするタスクの1つであり、また Salesforce のサービス故に要約の元データとなる各種レコードへのアクセスも容易だからです。
Einstein Copilot を使うと、案件の状況確認が以下のように実施できます。*1
商談案件の詳細を追跡することなく、必要な情報のみを手軽に抽出できるという点がミソです。観点を指定して要約が行える LLM の強みがでていますね。
というわけで、早速実装方法の話に入っていこうと思います。
*1:画像に登場する企業名等は LLM で生成した架空のものになります。