Dreamforce'25 現地レポート

みなさんこんにちは、エンジニアの浅見です。

現在私は、Salesforceの年に一度のイベント「Dreamforce 2025」に参加するべく、San Franciscoに来ております。 本記事では、基調講演やセッション等で発表された最新情報、そして会場の雰囲気を速報としてお届けしていきます。

なお、本記事は現地からの速報となるため、内容には速報性ゆえの不正確な点や、後日訂正される情報が含まれる可能性があることをご承知おきください。

(Last Updated:10/15/2025 15:15 (PDT))


はじめに

概要

簡単に Dreamforce とは何か、触れておきます。 Dreamforce は年に一度開催されているSalesforceのイベントで、少なくとも最近は San Francisco の Moscone Cityとその周辺でおこなわれています。 この周辺には Salesforce Tower もあります。 なんとこの Salesforce Tower、高さが326mもあるそうで、この周辺では最も高い建造物だそうです。

イベントでは Monscone City の複数の会場にて Salesforce に関する様々なセッションが行われるわけですが、それだけでなく Dreamfest というフェスが開催されたりなど、まさに「年に一度の大イベント」という内容になっております。 さて開催スケジュールについてですが、イベント自体は 10/14〜10/16 の三日間開催されております。 ただ今回、社内のイベントが 10/17に日本で開催される関係ために、私を含むフレクトメンバーは2日目までの参加となっております。 そのため今回のレポートも、2日目までの更新にとどまることをご容赦ください。

開催前の様子

イベント自体は10/14からなのですが、チェックインは前日から行うことができます。

会場入り口のロゴ
会場前の巨大な広告

ということで、メンバー全員無事チェックインを終えました。 (バッジはSNS等に載せるなと言われております。)

それでは、イベントが開始されましたら随時更新していきますので楽しみにお待ちいただければと思います。 ただし、イベント会場の関係上、その場で執筆・投稿までできない場合もあるかと思いますので、必ずしも「実況」とはいかないかもしれませんが、その点はご容赦ください。

(10/14/2025 5:38 (PDT) 記載)

基調講演

直前のあれこれ

ここでは色々なゲストの方がそれぞれお話をされていました。 気になった(というかちょうど聞き始めた)ものはこちら。

どうやらSlackbotがAIをによりpersonalizedされたものになる模様。

本編

Marc Benioff による基調講演です。 冒頭の挨拶ではSustainability を強調していましたね。

さて本題。

これからのAgentforce

Agentforce360が発表。 統合的なサービスを提供するといった話でしょう。

Agentforce360

Salesforce Vibes その場でデモ。Flowのdeployまでしていましたね。 すごい。

Salesforce Vibes
Salesforce Vibes デモ

Agentforce Voice や新しい Agentforce Builderの紹介もありました。 その次は Agentforce for Service に関するデモ。企業の方によるデモです。

レシピに関するレコメンデーションとその構築

ここから話題が変わります。 AIと人間が"一緒に"Customer successを実現というのを要所要所で強調している気がしました。 この辺りは我々で構築しているAI開発方法論とリンクする部分があり、個人的にちょっと嬉しかったですね。

Agentic Enterprize

ここでもデモを見せていたので、videoで見れる方はぜひご覧ください。 様々な方が色々とデモをおこなっており、楽しいのですが、性質上ここに書くのはなかなか難しいのです...。 が、様々な製品に対するデモを見るとAgentforce360を意識していることが見て取れますね。

また別の話題。 ここからは Data 360 というものの話。 新世代の Data Cloud とのことだが、要はData Cloud の名前が変わるということだろうか...?

Agentforce IT service

それから Agentforce IT serviceの話。 チケットの代わりにAIにサポートしてもらおうという話でした。

Dellによるデモ。手書きの資料をカメラで読み込みデータ化する。Slackへの連携もしているようです。

手書きの資料をもとに構造化された状態に

ということで基調講演でした。 ここからは移動しながら各セッションを回ります。会場の状況を見つつ更新していきます。

(10/14/2025 11:20 (PDT) までに記載)

その他のセッション(一日目)

ここからは個人的に興味のある(かつ枠が空いていた)セッションについて、かいつまんで記載していきます。

Transform Customer Engagement with Agentforce Voice

Agentforce Voiceに関するセッションです。 最近は機器を持ったまま何かをすることも多く、音声に対応したいですよねという話です。 音声を認識してデータを登録したり、更新したりできそうな模様。 デモでは、電話の音声がチャットに入力される様子を見ることができました。

Agentforce Voice の話
Phone Channel に関する説明とデモ

声は男性と女性を選べるようで、さらに話し方などを色々と調整できるようです。 が、やはり英語限定とのこと。 日本語対応はいつになるのか...

Slack Keynote: Reimagining Work for the Agentic Enterprise

Slackに関するKeynoteです。 AI 搭載の Slackbot の印象が強かったです。 Canvasにも対応するようで、そうすると色々と便利になりそうではあります。 こちらはなかなかいい席を取れました(その前のを満席で逃したので早めに並べただけなのですが)。

AI 搭載 Slackbot

Slackbot の GA ですが、"hopefully" January といっていました。 リリースできるといいですね...。

さて、初日に関してはここまでにしたいと思います。 2日目も同様に速報をお届けします。

(10/14/2025 15:38 (PDT) 追記)

その他のセッション(二日目)

一日目に引き続き、参加したセッションについて簡単に紹介していきます。 (なかなか予定が詰まっていて、あまり記事を書いている余裕がないかもしれません...)

Dreampitch

プレゼンテーション対決です。 これは...個人的にはですが、最も現地に参加して良かったと思えたコンテンツの一つでした。 3人のプレゼンターが登壇し、環境に絡んだテーマでAI関連の取り組みについてプレゼンします。 おそらく、もっと英語力があればもっと楽しめただろうなと思います。

Dreampitch の様子と評価基準

諸々

Agentforce Keynote が満員で入れず、色々回りました。

色々なブース

Developer Keynote: Build Your Agentic Enterprise

開発者向けのKeynoteです。 基本的には Vibe Coding に関する内容で、MCP も利用しつつ SF開発を行っていく様子を解説されていました。

Salesforce Vibes

どうやら組織を監視し、問題を発見し、修正案を提案して実装するまでを Agent がやってくれるとのこと。

Salesforce Vibes によって実現すること

(10/15/2025 18:52 (PDT) 追記)

ということで、Dreamforce'25 現地レポートでした。 ここに書ききれなかったセッションもありますし、上述した内容は基本的に走り書きみたいなものです。 本記事を見て興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、Video On Demand されているセッションだけでもぜひご覧いただけますと幸いです。

改めまして、出張に際して手続き等いただいた方々及びDreamforce'25の関係者の方々、ありがとうございました。 また、ここまでご覧いただいた皆様にも感謝申し上げます。

余談

ここからは、Dreamforceの内容とは直接関係ない、でも共有したいことについて書いていきます。 以下については空いた時間に写真を見繕って載せています(時系列順などはないです)。

Waymo(自動運転車)

San Francisco 内を移動するにあたって Waymo という自動運転車に乗ってみました。

Waymo

なかなか写真では伝わりづらいですが、もう凄まじいですね。 未来だなあと思いました。 が、Dreamforce 会場はイベント時のみ一部封鎖されており、かつとてつもなく混んでいるわけです。 するとどうしても迂回しなければならなくなるわけですが、何度も同じところを回ってしまうような挙動をしてしまい、途中で降りざるを得ないこともありました。 生成 AI でユーザーの要求に無理して答えようとしてうまくいかない時と似たような動きですね。 その上なぜか途中で降りる処理がうまくいかないこともあり、いざという時に人がいないのはやはり困るなあと感じた一幕でした。 例えば「何時までにつきたいので、回り道するくらいなら途中のなるべく近いところで降ろす」みたいな機能があればいいのにね、と他の参加メンバーと会話しました(多分まだその機能はないはず)。

ちなみに値段ですが、似たような手段でよく使われる Uber Taxi と大して変わりません。 むしろ、人にはチップを払わなければならないので Waymo の方が安いかもしれません。 20〜30分程度の移動で高くても25$程度です。

会場の様子など

基調講演の会場前の大きな何か
Moscone Center 周辺の出入り口
見慣れたロゴ
ここ数日で見慣れた看板
Welcome される
Dreampark にある像
ゴミ箱は至る所に設置されている

Salesforce Tower 見学ツアー

Salesforce Tower のツアーにも参加して参りました。 高層階からの風景を楽しんでまいりました。 その上、豪華なスイーツなどが食べ放題で、個人的には "Hamachi" がお気に入りでした。 下から撮った Salesforce Tower をどうぞ。

Salesforce Tower